JKchanが行く!地域の“まちづくりキーパーソンに会っちゃおうプロジェクト”第1弾!
2022年6月9日(木)、JKchanメンバーは青森県南部町の病院「はらだクリニック」様へ行ってきました!
今回、なぜ病院を訪問したかと言うと、私達「JKchanプロジェクト」は“まちづくり”をテーマとして活動しているのですが、その“まちづくり”にはいろいろな要素があります。
たとえば、公共施設や道路などを整備するのも“まちづくり”なら、観光を通して地域の魅力を内外へ発信するのも“まちづくり”。
また先日青森県南部町で開催されたももいろクローバーZのライブのようなエンターテイメントも“まちづくり”。
そのほかにも“まちづくり”を取り巻く要素はたくさんあります。
中でも最近は「地域医療を活用したまちづくり」や「まちづくりにおける医療の在り方」で、健康・医療・福祉のまちづくりは国土交通省も推進するなど、注目されています。
そこで、青森県南部町の地域医療の第一人者である、はらだクリニック院長の原田英也(はらだひでや)さんへお話を伺い、地域医療とまちづくりについて語っていただくことにしました。
普段は“患者さん”としてお世話になっているJKchanメンバーのあんなは、いつもの診察とは違う雰囲気にちょっぴり緊張している様子でした(笑)
とはいえ、インタビューは和やかな雰囲気でスタート。 まずは原田先生のプロフィールや高校生活について伺いました。
高校時代はあまり勉強をしなかったという原田院長。
しかし、このことが後(のち)の人生に大きな影響を与える転機になったんだとか。
南部町で医師をしていたお父様を尊敬していたという原田院長は、もともとは「医者になんてなれない」と思っていたのだそう。
しかし高校3年生の就職するか進学するかを悩んでいた時、南部町で医師をしていたお父様から
「医者を目指すなら、もう1年面倒をみる。そうでなければ就職しなさい。」
と言われ、医師をしていたこともあり、一念発起。
予備校へ通って血がにじむような努力をし、わずか1年で金沢医科大学医学部へ合格したのだそう。
その当時の自分を振り返りながら話してくれた原田院長は、
「あの時の努力が無かったら、今の自分は無い」
と話していました。
そして話は「まちづくり」へ。
金沢医科大学病院や公立能登宇出津総合病院(共に石川県)での勤務を経て、2010年に「はらだクリニック」を開業する際、看護師2名と職員2名の計4名を募集したのに対し、123名の応募があったことに対して
「こんなに働く場所が無いの!?」
と驚いたという原田院長は、
「雇用でも貢献しなきゃダメなんだな。医療を通して雇用で貢献することが、この地域の“まちづくり”につながるんだな」
と思い、初めは自分自身の給料をゼロにしてでも一人でも多く雇おうと腹を決めたそう。
そして15名を雇ってスタートしたんだとか。
そのような大変な状況を支えてくれたのは奥様。
奥様も医師で、当時の勤務シフトを週3から週4へ増やすなどして、原田先生の家計を助けたそう。
それを聞いたあんなは驚いた表情をしていました。
そりゃそうだよね。一大決心だし、普通じゃ出来ないよね。
このように決めた決意は並大抵のものじゃなかったと思います。
しかし、それだけまちづくりへの想いが強い原田院長は2016年、病院に隣接する地域にスーパーマーケット「ユニバース福地店」とドラッグストア「ツルハドラッグ福地南部店」を誘致し、現在は委員周辺の施設も併せて150名の雇用が生まれたそう。
開業当時、123名の応募があったけど受け入れられなかったことが悔しかった原田院長は、
「時代が変わっても、自分を選んでくれた人を全員採用できる人間になろう」
と思ったから、スーパーマーケットやドラッグストアなどの他の施設の力を借りながら“まちづくり”で頑張り、「メディカルケアタウン」と称して「“衣・食・住”が揃ったまちをつくる」ことで、雇用と地域へ貢献していると話していました。
原田院長はこの「メディカルケアタウン」に高齢者が集まる仕組みづくりをすることで、そこに新たな雇用が生まれ、若い人が働くことが出来るのではないかと考えているそうです。
“まちづくり”についてはほかにもたくさんのお話を伺いましたが、原田先生の“まちづくり”への想いは熱く、とても勉強になったというJKchan。
話は“子育て政策”や“南部町における地域医療やまちづくりの課題”へ。
高校生までの医療費が無償化されている南部町の子育て政策は子供に優しいと語っていた原田先生ですが、
「病後児保育の施設を作る必要があるのではないか」
とおっしゃっていました。
病後児保育とは、病気の回復途中にあり、通常の集団保育を受けることが難しい子どもを預かる保育サービスのことです。
医療機関での治療は必要ありませんが、本来の健康で元気な状態ではなく、病気が治りかけている状態の子どもが対象となります。
病後児保育は、医療施設併設タイプ、保育園併設タイプ、単独タイプに分けられます。
施設数は少しずつ増えていますが、人口に対する施設数はまだまだ少ないことが現状で、八戸市には数か所あるものの、南部町にはまだありません。
原田先生はこの点を挙げ、「今後整備するべき」とおっしゃっていました。
また“南部町における地域医療やまちづくりの課題”は、
「専門的な知識を持ったスタッフ、有資格者が少ない」
ことを挙げていました。
医療はもちろんですが、何の分野においての専門スタッフや有識者が少なく、そのような人材の多くは県外、中でも首都圏に流出している現状が課題だとおっしゃっていました。
今回のインタビューではこのように様々なことを学び、知ることが出来たJKchan。
今後の“まちづくり”に役立ててほしいと思います。
原田英也院長、本当にありがとうございました。
はらだクリニックの公式ウェブサイトはこちらです。
【胃・大腸検診 医療法人はらだクリニック】
https://harada-clinic-nanbu.com/
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高校生が“まちづくり”をする市民連携プロジェクトの先輩であり、「JKchan」のモデルでもある「鯖江市役所JK課®」の発足に寄与した、牧野百男・前鯖江市長の言葉「若者が変われば、大人も変わる。大人が変わればまちが変わる」の言葉の通り、「八戸の若者が変われば、大人も変わる。大人が変われば八戸のまちが変わる」という情熱を持って活動していきますので、この趣旨にご賛同いただける皆様の幅広いご支援をお待ちしています。
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